太りたい人は食事をとる時間帯も大切です。
不規則な食生活が習慣化すると「体内時計」が乱れて、太りにくい体質になってしまいます。
そこで本コラムでは、『太りたい人の食事の時間帯』と生活リズムを整える基本についてお話します。
太りたい人の食事の時間・生活リズムの【基本知識】
朝昼晩の規則正しい食事が大切!
朝は忙しい、食欲がないと、つい朝食を抜いてしまっていませんか?!
1日3食は太る方法の基本。朝食でエネルギーが補給されないと、筋肉や脂肪が燃焼されて痩せる原因になってしまいます。
「朝食抜きは太る」とよく聞きますが、これは昼食や夕食、間食(夜食)を余計に食べてしまう不規則な食生活によるものです。
痩せ気味の人は、朝食を抜いて昼食や間食をたくさん食べたとしても消化吸収が追いつかず、栄養が体に蓄えられません。つまり、太るための手段にはならないんですね。
起床時間(朝食を食べる時間)を一定にする
太りたい人は、毎日決まった時間に起床して、朝食の時間を一定にすることが重要です。
起きる時間が不規則だと、1日の食事のタイミングがずれてしまい、食欲に影響が出てしまいます。
休日はつい夜更かしをして翌日の昼過ぎまで寝ている、なんてことありませんか?
痩せている人がこうした不規則な生活を続けていると、体内時計が狂い、また朝食抜きの生活になってしまい、必然と摂取カロリーも減っていきます。
朝食を決まった時間に食べることは、体内時計をリセットして1日の食欲を正常に保つことにつながるんですね。
食生活の改善や筋トレなど太る方法に励む前に、1日の始まりである「起床時間」を一定に変えてみましょう。
十分な睡眠時間を心がける
十分な睡眠がとれていないと、疲れやストレスがたまり、腸内環境が悪化します。すると食欲が減退し、食事量の低下、1日の食事時間がずれてしまう、など太れない悪循環に陥ります。
健康的に太る生活リズムを作るためには、「夜の22時」には就寝し、睡眠時間は「7時間」が理想です。
さすがに22時は早すぎて眠れない、という方も日付が変わる前に就寝していれば、成長ホルモンの分泌が多い時間帯にレム睡眠に就くことができます。
空腹の時間をつくらない
人間は空腹時間が長くなると、脂肪細胞に蓄えられた脂肪のほかに、筋肉のたんぱく質を分解してエネルギーを作り出します。
そうなると筋肉や脂肪が減少し、さらに痩せる原因になってしまうため、太りたい人は「空腹の時間をつくらない」ことが大切です。
そこで有効なのが「間食」。間食は摂取カロリーを増やすとともに、空腹の時間をつくらない、ことにもつながります。
太りたい人は間食の時間帯が大事!
間食は「昼食と夕食の間」「夕食後の夜食」の時間帯に摂るのが理想です。
太りたい人は、小腹がすく午後の時間帯と吸収力が一番高まる夜の時間帯に、それぞれ間食を取り入れることで、効率的にカロリーを増やすことができます。
ただし間食を食べすぎて、夕食に食欲がわかないなど、食事に影響が出てしまっては本末転倒。あくまで小腹を満たす程度にしてくださいね。
間食は少量でも高カロリーで栄養価の高い「ナッツ」がおすすめです。
夜食は、寝る直前(2~3時間以内)には食べない
よく太ろうと深夜にカップラーメンやスナック菓子を食べる方もいますが、それは完全に逆効果。不健康の極みであり生活習慣病の原因になります。
夜食のドカ食いは、翌朝の食欲低下にもつながりますので、寝る前の2~3時間以内は食事を控えるようにしましょう。
寝る直前の夜食はカラダに毒!
仕事が忙しい現代人は夕食が遅くなりがちで、寝る直前に夜食を摂る方も少なくありませんが、医学博士である日本小児科学会認定専門医の清益功浩先生は、「寝る直前の夜食は、糖尿病や睡眠障害を誘発する」と、その危険性について言及しています。
深夜にドカ食いすることが習慣化してしまうと、メタボの原因をつくるほか、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病、脳梗塞や脳出血など心血管系の病気にかかるリスクが高まります。
また、睡眠中は消化機能も低下するため、寝る前に夜食をとると、消化できずに翌日を迎え、朝の胃もたれにもつながり、太りにくくなってしまいます。
出典:寝る前の夜食は人体に危険!脳梗塞や糖尿病等の恐れも…炭水化物やお酒はさらにリスク増
【まとめ】太りたい人は食事の時間を一定にしよう!
太りたい人は朝昼晩の食事の時間帯を一定にして、規則正しい食生活を送ることが大切です。
食べる時間が不規則だと、食欲に影響し、太りにくい生活リズムが作られてしまいます。まずは、起床・就寝時間を一定にして、朝食・昼食・夕食をしっかり決まった時間に食べるように心がけましょう。